みかん、柿、マンゴー、人参、かぼちゃ。これら全てがオレンジ色をしていますが、各々異なる色調を持っています。
絵を上手く描くためには、これらの色の違いを正確に捉え、表現することが非常に重要です。
市販の色を使う方法もありますが、コストを考えると自分で色を作るのも一つの手です。
基本的なオレンジ色の作り方をマスターすれば、色の比率を調整したり、黒や白を加えることで、様々なオレンジ色を自在に作り出すことができます。
この記事では、オレンジ色を作る基本的な方法と、色の比率を変えることや他の色を加えることで、異なる種類のオレンジ色を作るテクニックを紹介します。
また、色を混ぜる際のコツについても詳しく解説します。
記事を最後まで読んでいただければ、さまざまなオレンジ色を作り、より豊かな色彩の絵を描くことができるようになるでしょう。
オレンジ色の基本的な作り方
基本のオレンジ色は、「赤と黄色を1:1で混ぜ合わせる」ことから始まります。
赤と黄色はどの絵の具セットにも含まれている基本色なので、手軽に試すことが可能です。
オレンジ色を鮮やかに作るコツ
美しいオレンジ色を作るためのテクニックを紹介します。
絵の具の少しずつ混ぜる方法
絵の具を混ぜるときは、少しずつ加えることがポイントです。
一度に多くを混ぜると、色の調整が難しくなり、絵の具を無駄に使ってしまうことがあります。
黄色に赤を加えてオレンジを作る
オレンジ色を作る基本は、明るい黄色に少しずつ濃い赤を加える方法です。
黄色をベースにして、赤を少しずつ加えながら、希望のオレンジ色に調整していくことが重要です。
赤と黄の比率を変えて異なるオレンジ色を
一般的には「赤色と黄色を1:1で混ぜて作るオレンジ色」が知られていますが、この比率を調整することで様々なオレンジ色が作れます。
ここでは異なる比率で調合する二つのオレンジ色について説明します。
みかん色の作り方（赤1：黄2）
赤色よりも黄色を多めにする比率「赤1：黄2」で混ぜれば、みかんのような明るいオレンジ色が完成します。
黄色の比率を高くすることで、より鮮やかでフレッシュなオレンジ色になります。
柿色の作り方（赤2：黄1）
赤色を多くする比率「赤2：黄1」で混ぜると、柿のような深みのあるオレンジ色が表現できます。
この比率で調合すると、温かみのある濃いオレンジ色が得られます。
これらの方法を使えば、オレンジ色を使った絵画で果物の種類に合わせた色の変化を楽しむことができます。
オレンジ色とだいだい色の細かな違い
オレンジ色とだいだい色は非常に似ていますが、色彩規格上では微妙な違いが指摘されることがあります。
例えば、JIS色彩規格や16進カラーチャート（＃FD7E00）では、両者はほぼ同じ色として扱われますが、これは日本語と英語での名称の違いによるものです。
オレンジ色の応用で新しい色合いを
オレンジ色は、基本の比率を調整するだけでなく、他の色を加えて多様な表情を創出できます。
ただのオレンジ色にとどまらず、黒や白を加えることでさらに幅広い色を作る方法を紹介します。
オレンジに黒を加えて深い茶色を
「オレンジ+黒＝深い茶色」
オレンジ色に黒色を少しずつ加えることで、深みのある茶色を作り出すことができます。
黒色の影響は大きいので、少しずつ加えて徐々に理想の深さを見つけることが重要です。
オレンジに白を加えて優しいペールオレンジを
「オレンジ+白＝ペールオレンジ」
オレンジ色に白色を混ぜることで、柔らかなペールオレンジが完成します。
この色は肌色としても活用できるため、描きたい人物の肌色に合わせて白の割合を調整することができます。
まとめ
ここまでオレンジ色の基本的な作成方法とその応用を見てきました。
基本となるオレンジ色は「赤と黄の1:1」の比率からスタートします。
基本の比率を変えたり、新しい色を追加したりすることで、様々なシチュエーションやオブジェクトに合わせたオレンジ色を創り出すことが可能です。
オレンジ色の基本と応用をマスターして、描きたいものにぴったりの色を調整しましょう。
多様なオレンジ色を駆使して、自分だけの豊かな色彩の作品を楽しんでください。
